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vol.19

困っている人の力になれる事業をやりたい!

ペッシェ株式会社
米田 大介氏

ペッシェ株式会社
米田 大介氏

肌に合わない化粧品が分かるアプリを開発

テレビ局のコンテンツ販売用スマートフォンサイトの開発や運用を行うペッシェ株式会社。代表取締役の米田大介氏によると、現在、最も力を入れており、イメディオに入居したきっかけとなった事業は別にあるという。

「実は2017年4月から、当社の新サービスとして肌に合わない化粧品がわかるアプリ『ポーテ』の提供を開始しました。もともと前社長がペッシェを設立し、私はそこで働く社員だったのですが、前社長が会社を手放したいタイミングと、私が独立して事業を始めたいタイミングが偶然一致し、株式を買い取る形で会社を譲ってもらうことになりました」

米田氏が始めたかった事業、それは敏感肌の人向けの化粧品選びをサポートするスマートフォンアプリだ。
「使用した化粧品とその使用感を登録するだけで、買おうとする化粧品が肌に合わないかどうかが分かるというアプリです。大阪府立大学との産学連携で取り組んでいます」

このアプリは、米田氏自身の夢でもあった。

「今は治らない病気がITの力で原因がわかるようになったり、病気で困っている人の力になれる事業を行いたい気持ちがずっとありました。そんな時、ふと目に入った化粧品の看板を見て『化粧品って副作用で困っている人がいるんじゃないか』と考えたのです」

実際に調べてみると、化粧品が合わなくて肌が荒れたりアレルギーを発症する人が、一定割合存在することを知った。
「もし肌に合わない化粧品が購入前に分かれば、人助けになるのではないかと考えたんです。そんなアプリがあれば、治すことはできなくても予防してもらえるんじゃないか、と。そして実際に実現可能性を調べてみると結構高そうだった。そこで、中小機構に相談したり大阪府立大学との産学連携を申し込んだり、経営革新の取得に取り組んだり実現への動きを加速しました」

経営者仲間からの刺激がモチベーションに

新しい事業に取り組む真っ只中で、イメディオへの移転を決めた米田氏。イメディオの存在を知ったのは、社員がイメディオで開催されたセミナーに参加したことがきっかけだった。
「Webで確認すると『インキュベーションオフィス』という文字が目に入りました。多くの起業家から刺激を受けられるんじゃないかと直感的に感じたんです」

刺激を求めたのは、世の中にないサービスを生み出す大変さを実感していたから。

「私たちの『肌に合わない化粧品が分かるスマートフォンアプリ』は、世の中に存在しないサービス。制作途中で自分の心が折れてしまうんじゃないかと不安を感じていました。頑張っている人に絶えず刺激をもらえれば、自分も頑張れるんじゃないかと(笑)」

実際にイメディオに入居して最も良かったのは経営者の仲間が増えたこと。刺激はもちろんのこと、経営者の先輩として学んだり、相談することも多いという。

「普通なら経営相談なんて誰にもできないもの。でも経営者仲間と話していると、経営の悩みがどんどん解決される。生の声のすごさを実感しています。また、イメディオは大阪市の施設なので、商談相手にも安心してもらえます。さらに自社の話をする際は、インキュベーションオフィスに入っていると話すだけで、頑張っているという印象を持ってもらえる。本気で事業に取り組む気持ちが伝わりやすいと感じています」

今後はアプリの事業を軌道に乗せるために、これまで以上にイメディオのサポートを受けたい、と米田氏。
「1万人ぐらいまでは広告をはじめとした自社の取り組みで広がると思いますが、その先はBtoBで企業や医療機関、ドラッグストアなどとのコラボが必要になると考えています。その際にイメディオや大阪産業創造館に、コラボレーションしてくれる企業や団体の発掘をサポートしてもらえたら嬉しいですね」

理念と法令遵守を大切に事業に邁進したい

人を助けることができる新たなサービスを広めるために奮闘する米田氏。ビジネスに取り組む上で最も大切にしているものをうかがうと、『理念』と『法令遵守』という言葉が返ってきた。
「当社の理念は、世の中のためになり、人の役に立つことに取り組むこと。お金儲けだけに走ると、人の役に立ちたいという想いを忘れてしまう。常にサービスを利用した人の賛意が、それにふさわしい対価に変わるという意識を忘れないようにしています。法令遵守は言うまでもありません。法律を遵守し、細く長く事業を継続し続けることが大切。人の役に立つサービスだと自負するならなおさらです」

最後に、今後の展開について話をうかがった。

「肌に合わない化粧品がわかるアプリ『ポーテ』の収益はまだゼロ。今後は、このアプリを事業の柱に成長させたい。目標は1年で5万人のユーザーを獲得すること。高い目標ですが、そのぐらいのスピード感で取り組んでいきたいですね」
掲載日 2017年4月19日
取材・文 株式会社ショートカプチーノ 中 直照